【REVIEW200405】

【ＭＡＤＬＡＸ】第１話－第５話(04.05.16アップ分)

《分類》
　ＴＶアニメ
《作品概要》
　内紛の続くアジアの小国ガザッソニカで、凄腕エージェントとして戦い続けるマドラックス。一方、ヨーロッパの経済大国ナフレスで貴族の娘として平和な日々を過ごす少女マーガレット。
　全く違う人生を歩む二人の女性の運命が、一つの謎を巡って交錯することになる・・・。
《メイン出演者》
　小林沙苗さん(マドラックス)・桑島法子さん(マーガレット)・内川藍維さん(エリノア)・雪乃五月さん(ヴァネッサ)・森川智之さん(カロッスア)・久川綾さん(リメルダ)　他多数
《資料提供》
　忠司さまっm(＿)m
《レビュー》　
　さてＳＩＧさん（＝北山茂ＰＤ）の今回の新作は、真下監督＆梶浦さんの「ノワール」コンビに、脚本に黒田先生を迎えての「ＭＡＤＬＡＸ」のレビューです。
　まずはＯＰ。ＯＰ曲は流石は梶浦さん。一度聴いたら忘れられそうにない、独自のリズムが非常に良いカンジ、というか何処からこんな発想を持ってくるのかと音楽センス零の自分でさえも思うのですけれど・・・一方の真下監督は「ノワール」以降「．ｈａｃｋ」「Ａｖｅｇｅｒ」とＯＰからして、ますます独特のノリになっていきますね(^^;。
　本編は一気に第五話まで観たのですけれど、それでも物語はまだ冒頭であり、全く境遇の異なるダブルヒロイン体制と云うこともあって、一話一話がまるで別の作品を観ているような奇妙な感覚が味わえます。
　加えて各回毎に、戦場モノ、天然＆アレなお嬢様モノ、ヒットマンモノ、サスペンスモノ、スパイモノとジャンルが違うと云ってもいいほど展開を見せるので、普通の作品を五話連続で観るのとは全く違う、奇妙な感覚まで味わえのは・・・良いんだか、悪いんだか、正直判断に困ります(^^;。
　加えて、ヒロイン二人の背後にあると思われる勢力が現時点では渾然としているとしか云いようがなく、例によって例の如く、真下監督の「定番」である「謎の語り部」まで現れては、現段階では評価不能と云わざるを得ないかと。
　とりあえず、先の展開が全く読めないと云う点は・・・最近の作品では非常に珍しいのかなと。

　声優陣としては久川さん、桑島さん、雪乃さんというこれまでの面子に加えて、最近の若手声優陣の演技面では一番の驚きを聴かせてくれる小林さんがＳＩＧさん作品としては初登場ということで注目していたのですが・・・本当に小林さんの演技は予測不能ですね。一作一作、本当に印象がガラリと変わってしまいますから。トライガン時代の雪乃さんよりも更に凄いというのが正直な所で、今後の更なる活躍が期待されますね。
　但し、今回のマドラックスはロマンティストではあるのでしょうが、それでも非常に掴み所がなさそうなので、演技的にも面白そうです。
　それ以外でも久川さんは得意そうな役所ですし、桑島さんに至っては・・・なんというか初めから桑島さんが演ずることが想定されていたようなキャラですので(苦笑)、こちらは放っておいてもハマリ役になりそうですね。
　・・・やっぱり最後は「覚醒」して皆殺しモードかなぁ？(爆)

　とまあ、第一印象はこんなところでしたが・・・なかなかに難しいところはあると思いますけれど(^^;、頑張って下さいまし＞ＳＩＧさん。

【エリア８８】第１話「砂漠の翼」(04.05.09アップ分)

《分類》
　ＴＶアニメ
《作品概要》
　戦場カメラマンである新庄真は、内戦が続き人員損耗率２０％を越えるアスラン王国の基地エリア８８へとやって来る。彼の目的は基地に唯一いる日本人傭兵パイロット風間真の姿を撮ることだった・・・。
《メイン出演者》
　子安武人さん(風間真)・三木眞一郎さん(新庄誠)・高橋広樹さん(サキ)・関智一さん(ミッキー)・大塚周夫さん(マッコイ)　他多数
《資料提供》
　忠司さまっm(＿)m
《レビュー》　
　随分遅くなりましたが、やっとの御紹介になりました「エリア８８」。
　放送開始前は、三木さん＆子安さん＆智一さんの共演かつ製作元が同じと云うことで飛行機版「頭文字Ｄ」？　と思ったり、第一話のネットでのレビューが散々だったことで身構えていたのですけれど、実際見てみると、少なくとも三木眞ファン＆原作に対して特別な思い入れががない人間にとっては、なかなかの良作でした。
　確かに妙にクネクネしたり画面上から浮いたＣＧや、原作にいない新庄真視点であり、ちょっと格好良すぎで主人公である風間真を喰っているという点が気に入らないという人がいることにも納得できますけれどね。

　で、本題の三木さんの演技ですけれど・・・ぶっきらぼうで、人付き合いどころか性格そのものまで悪そうで、それでも揺るぎない信念を持っていて・・・という、最近の三木さんのオハコですね。
　冒頭、万感の思いを抱いて写真の中の風間真に呼びかけるシーンから始まって、視聴者を「エリア８８」という世界に引き込むための水先案内人として登場してくる新庄真というキャラは、非常に上手くできているのではないか、と。
　そしてそれを演ずる三木さんの演技も一本筋が通っているというべきか、いえ、三木さんの演技が作品の基軸となっているというべきですね。
　三木さんの演技を楽しむ分には、ここ一、二年の間の作品では屈指ではないかと。
　そして番組の最後を飾るのも、三木さんのモノローグ。
　以前だと、この手の三木さんの演技、というか声の調子には「ブレ」があったりしたわけですが、今ではそのブレさえ殆ど聞かれず、見事にラストを締めています。
　ま、イチャモン付けが第一義な(笑)自分のレビュー的には実は辛いものがあったりするのですけれど(爆)、今後はタイトルをピックアップして御紹介していきたいと思います。

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