タイガー道場 ｉｎ ＤＶＤ
「こんにちはー、みんな元気にしてるかな？
アニメは一日一時間！ 本編の内容について行けない君をお助けするタイガー道場、始まるわよー。
師範代はお馴染み、本編での不遇っぷりに獣属性がどうにかなりそうなワタクシ、冬木の虎と！」
「Fateの良心！ 追加シナリオ要望ナンバー１の弟子一号でーーーす。
何のことか分からない人は、そのまま、聞き飛ばして下さーい」
「ほんじゃあ、早速本題、行ってみようか」
「本日のお便りは冬木市在住の匿名希望、しかし敢えて云うなら穂群の黒豹ことＭさんから。
『えっと、聖杯戦争とか云ってるけど、チンプンカンプンで分かんねえ、つーの。
そもそもなんでそんなものが私たちの街で起きるんだよ。火星あたりでやれっての。
そのあたり、詳しく。
あとヒロインって誰なの？ いつも寝てるのは違うよね？ 折角だから私は赤いのを推すぜ！』
だそうでーす」
「はあ、色々突っ込みどころはあるけど、なっかなかいい質問ねー。
正直なところ、私も誰かに聞きたかったところよ！
はい！ そう云うわけで、弟子一号！」
「押忍！ 駄目なししょーのフォローはお任せッス！
えーっと、全てのきっかけはこの世界最大の神秘、失われた第三の魔法を再現しようとしたことから始まっているの。
第三の魔法、俗物的に云ってしまえば、不老不死の形の一つね。
この奇跡とも云える魔法を再現するために５００年前、三つの魔道の大家が冬木市に集結した。
三つの家はそれぞれの血脈が伝えてきた秘術を提供しあった。それが聖杯戦争の大元。
この秘術は最低限七人の優れた魔術師達が力を合わせなければ次の段階に進めない魔術式だったの。
言峰が『降霊儀式』と云ったのも、この魔術式が初めにあったからよ。
この頃はまだ『戦争』なんて物騒な呼ばれ方はしていなかったわ」
「ふむふむ、なるほどねー。けど、どうしてそれが戦争になったの？」
「だって、成果を得られるのは一人だけなんだもの。後は云うまでもないでしょう？
結局魔術師たちはそれぞれ殺しあって、儀式は大失敗。
今度はキチンとルールを作って、正しく殺し合いが出来るように、とね。
これが聖杯戦争よ、分かった？」
「うん、わたしは全然分かりませんっ！
で、ヒロインは誰？ って話だけど、イリヤちゃんはどう思う？
このアニメ、わたしの出番が少ない段階で変だと思うんだけど！」
「ええ、明らかにバランス調整間違えてるわねー。
人間、平和が一番。話し合いで譲歩出来ない問題はないんだし、事はエレガントに行かないと。
なんて云うか、兎に角剣を振り回したがったり、パキュンパキュン発砲するのはヒロインとしてどうかと思うわ」
「そうだよねー、ヒロインはおしとやかでなくちゃ駄目だよねー。
無闇にバーサーカーをけしかける幼女とか、論外。
あ、話変わるけど、聖杯でなんでも願い事が叶うって本当？」
「ええ、方法はどうあれ、冬木の聖杯でも大抵の願いは叶う筈よ。
方法はどうあれ、ね」
「ムムムムムッ。な〜んか引っかかるけど、聞かない方が良いか。
好奇心、虎を回す。危うきはツッコまないのが大人の対応よ。
じゃあ、そう云うことで！ 今回はここまで。
また何処かでお会いしましょう！」
「「じゃあねー」」
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